橋に明りを灯すこと

橋に明りを灯すこと

本の話と生活のこと。

内省的日記を書くということ

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“Sometimes life is merely a matter of coffee and whatever intimacy a cup of coffee affords.”
「時に人生とは、コーヒーとその一杯がもたらす親密さの問題に過ぎない。」
- Richard Brautigan

 

『思いわずらうことなく愉しく生きよ』は、まだ十数ページしか読み進めていない。ようやく姉妹のローテション的ナレーションにわたしの頭が慣れてきたところだ。

話の中で、自由奔放な妹が書いていた日記が面白かった。

日記といいながらも、日々の出来事について記述をせず、自分が考えていることや自分の思考を書き留めているようなノートらしい。

わたしも日記を書くときには、あまり出来事を書き留めてはいない。どちらかというと、その日に思いついたことや、よく考えたことなどを書くことが多い。今の時代、携帯の写真フォルダを見返せば自動的に人生のアルバムが出来上がっているのだから、わざわざ文字に起こして出来事を書く必要もないと思っている。

自分の思考は数秒、数時間、あるいは1日経てば忘れてしまう。昨日何を考えていたのか、何を思いついたのか、後から思い返すのは不可能に等しい。

思考だけではなく、悩みだって書き出すといい。書くことで落ち着くとも言われているが、個人的には悩みがなくなったときに見返すと、今では考えられないほどのネガティブ人間が恨み辛みを書き綴っている姿そのものがエンターテイメントだったりする。自分で自分を笑えるのは、わたしが元気になった証拠だ。

自分を面白がるためにも、日々頭の中を書き出していきたい。